ツール・ド・信州2001レポート(野田氏寄稿)


今回は嬉しいことに
このHPを見つけてくれた野田さん(ジブリチーム)が
ふとしたきっかけでメールを下さり、こちらからのお願いで
快くレポートを書いてくれました。(ありがとう!!です)
まだお会いしてないので、是非お会いしてお礼を言わなくては・・・。
下記はそのレポートです。

このようなレポートを寄稿して貰い、輪が広がっていくことを
望んでいた自分にとってこの上ない喜びなのです。
他にもサポート隊の苦労話や楽しかったことなどお話を聞きたいところですが
なかなかHPの存在も知らない方が多くて他の方々のレポートは、
集まりません。

このほかにも初参加と言うことで
掲示板に書き込みをしていただいた方もいらっしゃいましたが、
これを機に少しでも広がることを祈りつつ・・・。

『ツール・ド・信州 2001 レポート』

稲城大橋〜信濃境駅の160km近い距離を走るサイクリング「ツール・ド・信州」に参加しました。
全行程の半分以上が登り坂というコース内容にドキドキします。

参加が決定してからは、自転車を新調したり、多摩川沿いをサイクリングしたりと、
マスターアップ前で仕事が詰んでいるにも関わらず色々と準備に追われる毎日。
目標は"完走"です!

・使用車体:丸石ツーリングマスター
(ランドナーと呼ばれるモノ。峠には適しているのですが、
乗り手の体力不足で実力を発揮できず

『前日夜〜当日朝』

当初の計画としては…

・前日に友人宅へ泊まり、ゆっくりと睡眠を取る。
・早めに起床し、朝食等の栄養を補給する。
・とにかく万全の体調で挑む。

…だったのですが、前日に仕事が入ってしまい、すべてが台無し
しかも…友人宅まで30kmの距離を、道を間違えて50kmかけて到着。
地図を確認しながら走らないとダメだ!…と反省してしまいます。

結局…

・2時間位しか睡眠時間取れず。
・ギリギリまで寝ていたので、朝食を食べる時間も無し。
・とにかく眠い。

…目標を、「交通事故にだけは遭わない」に変更しました。

 

『〜スタート』

それでもスタート地点に着いた頃には、朝の涼しさと緊張もあって眠気も無くなってきました。
早速、hooさんにアドバイスのお礼を言おうと、周りを見渡したのですが…

人数多すぎです

探しきれませんでした…
そうしてウロウロしているうちに記念撮影になってしまい、すぐにスタートの合図が!!
…ゴールした後、探してお礼を言えば大丈夫か…と、この時は思っていたのです。

 

『〜大垂水峠』

スタートの声と共に、全車一斉にスタート!
個人的には、長い道のりだからスピードも25km〜30kmかな…と思っていたのですが、
いきなり30kmオーバー

マジですか!!

なんとか先頭集団を見失わないよう走っていたのですが、多摩川の終わり付近で
いきなり道を間違え途方に暮れてしまいます
仕方ないので、後からくる集団を待って、その後ろを付いていきました。

その後、高尾山口までは気持ちよく走れ、第一の難所である”大垂水峠”へと…

こ…これはキツイ!
ダラダラと長い登り坂。しかもどんどん傾斜がきつくなって…
その坂が終わり無く続くように見えるのです。
甘く見ているつもりはなかったのですが、やっぱり甘く見ていたのかなぁ。…峠。
リタイアの4文字が頭に浮かびましたが、さすがにココでリタイアすると
友達に殺されてしまうので、力を振り絞って登っていきました。
この峠で、色んな人に抜かされてしまいます…

 

『〜笹子峠』

(自分にとっての地獄だった)大垂水峠を越えると、今度は下り坂。
ここで栄養補給をしないとヤバイ!…と思い、コンビニで朝食を取りました。
ついでに水分補給用のペットボトルを買ったのですが、
ペットボトルに付いているオマケ選びに悩み無駄な時間を過ごします。
その後、相模湖を左に見ながら、快適な下り道を満喫しました。

後は、笹子峠までアップダウンを繰り返しながらの登り。
ここの難所に関しては、hooさんのアドバイスが本当に役にたちました(感謝)。
特に笹子トンネル前5〜6kmの登りは、知らないとペース配分も立てられず、
大垂水峠の二の舞になるところでした。

途中、救急車が通っていったので「誰か事故に遭ったのか?」…と思っていると、
友達から携帯が。

「キミが事故ったかと思った」…心配されてしまいました
後で、選手の方々では無かったと聞いて一安心です。

 

『〜甲府、韮崎』

車が怖い笹子トンネルを抜けてからは、甲府までの快適な下り坂。
無理なスピードは出し過ぎないように、軽いペダリングは忘れずに…と気持ちよく下っていきます。
途中、「ブドウ狩り地帯」を通ったときには、何度ブドウの試食をしたいと思ったことか
甲府に入ってからの平坦な道も快適に走れ、12時を過ぎた頃に昼食を取りにコンビニへ。
炭水化物を取らなければ!…という強迫観念にかられ、パスタを購入。
コンビニの駐車場で、店員に嫌がれながらも食事をしました。

後日談になるのですが、韮崎までの何ヶ所もあった立体交差は、
別に登らなくても良かったと後で聞いてちょっとへこむ。
結構アレも足にきていたのです。

 

『〜信濃境』

いや…この道のりが、自分にとって一番長く感じたのではないかと…
韮崎まで6時間位で来ることができたのに、韮崎から信濃境までは4時間かかっていますから。
本当にダラダラと続く坂道と、じわじわと奪われていく体力。
やっと下りかと思ってホッとすると、その直後の壁のように見える登り坂に戦意喪失…。

もうここまで来たら、完走を目指して頑張るだけです。
ちょくちょく足を休めながら、直販のリンゴを食べたりしながら、坂を登っていきます。

ここでは、何人かの人とデッドヒート??を繰り返したのが印象的です。
休憩しているのを抜かし、休憩しては抜かされ

それでも最後までペダルを踏むことができ、(歩くことなく)自転車に乗っての完走となりました。
ただ…最後の最後で道を間違え信濃境を通り過ぎてしまい、登らなくてもよい坂を登るハメに…。

 

『ゴール後〜』

ようやく完走できたので、今度こそお礼を言おうとhooさんを探したのですが、見つからない…
他の方々に聞いてみると…

なんとA・I・Cチームの方々は全員ゴールされていて、すでに帰られたのこと!!

…ガクリ。

結局、会うこともできず、お礼を言うこともできず…っていうオチまでつけてしまいました。
…なんてこった。

 

『今回の感想』

スタート直後の先頭集団のスピードにめげたりもしましたけれど
なんとか無事に完走出来てよかったです…。
登り坂は"キツイ""辛い"の連続でしたが、下り坂の爽快感を味わってしまうと、
峠サイクリングも良いなぁ…なんて思ったりもして。(そして登りでまた後悔…)

後、サポートの人達の応援や、途中声をかけてくれた選手の方々には、本当に感謝!
あの孤独旅の中で少しでも声をかけてくれると、急に元気が出たりするのです。
…これは、一人サイクリングで味わえない幸せかも…