ツール・ド・信州2002レポート


その1その2
スタート直前・スタート後・ゴール後・公式記録・特別寄稿


その4(スタート後)

いつもAICチームで臨んで居たが、今年はスチームチームだ。
去年は、大友さんがスタート後サイクリングロードですでに自分を抜いて行った。
今年は、付いて行こう・・・と決めて走りました。

とはいえ、こ・・・このスピードは・・・26キロ(笑)。
目安は30キロなんだが、そのうちペースが上がるかと待ってました。
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
上がりません(笑)。
気持ちは、仲さんに寒いであろう大垂峠までには、
ウィンドブレーカーを届けたい気持ちと
ここで張り切り過ぎて失敗したときもあったという気持ちと
葛藤のまま結局20号突入。
多摩のサイクリングロードで自分の前を走っていたチームメイトが、
メーターが反応しないと言って一旦スピードを緩めたので、
ふと自分のメーターを観ると、スタート時に0に戻していなかった事に気付き、
そこから”0”にした。

スタートのごたごた(シューズとウィンドブレーカーの一件)
で動揺していたらしい(照)。
なので今回のデータはちょっと当てにならない(笑)。

八王子近辺では路上にはみ出してまで銀杏を拾っている家族連れとか居て
秋だなあって、感じつつも「おい、そこの子供!危ねぇぞ」
「後ろ気にしろよ、そこのおばさん」と思いながら走ってました。

八王子を過ぎてから高尾にいたるところで、一団から前に出ちゃいました。
でもスチームの人も速いですよね・・・付いて行くのがやっとのときがよくあったから。

平地は、やはり自分は駄目ですね・・・。しんどい。
    しかも気弱なのでやっぱり信号で止まっちゃう(笑)

坂は強くはないけど、楽しいんですね・・・これが。
     坂ではあまり信号がないので好きなように走れる(笑)

大垂過ぎるまではいつもの道でよく知っているコース。
ただ今年は、坂で思ったほどスピードに乗れなかった。

去年よりも1キロくらい遅いペース。峠の頂上も時速10キロくらいでした。
下りも足が動くようにとなるべく回して下りました。
この大垂峠は、昨年より寒かったのでは無いでしょうか。
仲さんにはこの峠を越えて町に入ったところで追い付きました。
つまり一番寒いところで自分が着てました・・・
仲さんのウィンドブレーカー(苦笑)。

実は、とても暖かく下ってこられてとってもありがたかったです(笑)。

そんな仲さんに「どうする?」っ聞くと「サポートに渡してくれれば良いよ」と。
なるほど・・・そうだよね。
自分は走りながらどうやって渡そうかとばっかり、考えてました(爆)。

笹子トンネルに行き着く前のサポートカー(自分の車でした)にウィンドブレーカーを
預けて、休む間もなく出発。

このときは、スチームの走者2人と3人同じユニフォームで一緒に走りました。
何か「チーム」って感じで嬉しかったなあ。いつもこの辺は、一人で走ってますからね。

そうそう、スチームチームにはオリジナルユニフォームがあります。
(前々日に自分は大友さんから買いました・笑)
他にジブリも作ってますね。
笹子トンネルの手前のコンビニでトイレを借りて、水の補給もしてもらいました。
今回の水補給はここでの一回で済みましたね。
ここまでスチームのチームメイトもまだ一緒です。
っていうか、付いて行けなくて置いて行かれましたから(笑)。
自分はさほど休まず出発。
トンネルの中は、意外に暖かかったような気がします。
一瞬外に出るのですが、おそらくそこが、コース上最も寒いのでは。
ただ1秒くらいで通過してしまうのでどうってことは無いのですが、
いきなり来るので
「ウヒョ〜〜」ってなります(笑)。

後は、また、例の如く下りが続きます。ここでの最高時速がやはり昨年より出てない。
ペダルは、それなりに回していたのですが、
去年より元気が無かったのでしょうか(笑)。
ここから下り終わって信号機が見え始めてくると
先行していた一団に遭遇。
あっ、追い付いた・・・と思いきや自分の存在をアピールする事も出来ず
無惨にも自分の前で信号が赤に・・・。
結局その後追い付く事もありませんでした・・・(笑泣)
やはりここでも信号機の判断で大きく変わってしまいます。
今年も先行している一団は高架橋の上を進行し、下を行く自分。
下には必ず、信号が待っているので相変わらずのバカまじめな自分。
毎年、ここでの葛藤が始まる。
去年は、ここでうち(AIC)のサポートカーが,
自分を見失ってます(笑)

高架橋は自転車マークは進入禁止なんだよねェ・・・。
どうしても上に行けないなあ・・・自分。5か所位あるので
それなりのタイムロスにはどうしてもなりますね。
もちろんここだけじゃなく高尾に至るまでの街中でも、
笹子に至る上野原から大月の間の町中でも・・・。
そういや、どこかの駅前の交差点で、あまり前を気にして無かったために、
信号に気付くのが遅くそれでも赤だから止まろうと電信柱にしがみつくように
ハンドルを切って止まった目の前に体育着姿の女子高生らしき一行がっ。

ちょっと驚かせてしまったらしいが、クスクス笑いながら自分を囲む様に
通り過ぎて行きました。(笑うな!!必死だったんだぞ)
・・・でもちょっとぶざまな姿だったでしょうか(恥)。


それはさておきさらにひた走り20号にもそろそろ別れようかとする手前・・・。
去年はここでパンクしたなあって、その場所もしっかり覚えていたりして。
そして航空祭というのが毎年行われていて今年はグライダーが飛んでました。
いつものように熱気球も遠くに見えます。
毎年行ってみたいのだが、毎年それどころではない(爆)

それを過ぎると20号と別れて17号へと突入。今回は、時計も気にせず
走ってしまったので、記録的な事は分かりませんが、去年より速い気がします。

この分岐で前の人が別な道を行こうとしていたので、手ぶり身ぶりで
あっち・・・あっちと進むべく方向を指示。ループ橋は3人で登りはじめました。
登りきったところで一人付いて来れなくなってしまいました。
こっちも後ろを降り帰る余裕も無く黙々と走ってましたから・・・。
しかも止まると漕ぎ出すのがさらに辛くなるくらいなのでそのまま走行。
でもそこに何やら付いてくる人が・・・。

「坂辛いっすね・・・」などと話しながら走ってました。
どうも声が自分より余裕ありげだったので、自分はきついので
先に行って良いですよと譲るも『自分も一杯一杯ですから』
と付いてくる。
いろいろ話したら、どうやら初めての参加らしい。
道も分からないし、どうやら地図で確認するも不安だと言うので
付いて行きます・・・と言う事で・・・そのままで走行。
顔なんぞ見ている余裕も無かったし、分からないまま話しながら走りました。
これが意外と楽しい(笑)。
いつもは一人旅の自分も話し相手が居るだけでこんなに違うとは。

スチームのサポートカーが細かく先に行っては待っていてくれたのも
頼もしかったが、結局何もしてもらわなかった。
サポートに問題がある訳では無い。

付いてくる後ろの人と話してて、
「次辺りでサポート居たら休みますか?」と聞くと
『後、ゴールまでどのくらいですか?』と逆に聞かれ、
「ん〜、あと10キロくらいですかね」と答えると
『行きましょう!!』と返事。

実は、何か食べられたら・・・と思っていて、
(休みますかの問いに)『そうしましょう』と返って来たら
ここぞとばかり、まずは休もうと思っていました(笑)。

ところが頑張るというのです。
正直言って初めての参加で自分に付いてくると言うのは、それなりに凄いなあと
感心してましたが、その人が付いて行きますと言うのですから、
休んでいる訳にも行かず・・・(笑)。

その後ろに付いて来ている人のサポートカーも細かく止まって
声をかけてくれてましたが、『大丈夫!!』
(明らかに自分より元気そうな声で・笑)答えてました。

俺は大丈夫じゃ無い!!と思いつつもなんとか走ってました。(笑)
結局、足を休めたい・・・が休めない・・・状況が最後まで続きました。

ラストどのくらいでしょうか・・・。車の天井を開けて身を乗り出し
大きな旗を振りながら、後ろにつながる他の車をよそに大声で

「がんばれ〜〜〜、がんばれ〜〜〜」と声を発しながら向かってくる
車が1台・・・

「自転車野郎が次々走ってくるので、どっかの暴走族が、
冷やかし半分遊んでいるに違いない・・・
そうだ、反応しないように・・・無視しよう。」

と横をすり抜ける一瞬、観るとそこに知ってるニコニコ顔のおじさんが運転している。

『ああ、宮崎さんだ!』
どこの族かと思いましたよ(爆)。
数分後、また後ろから・・・・・

がんばれ〜・・・がんばれ〜〜・・・がんばれ〜〜〜〜
と、来るではありませんか・・・。

今度は先ほどのものすごい懐疑心からうって変わって絶大なる信頼とともに
さっきは出来なかった『ありがとう』の言葉と腕を掲げて、
それに応える事が出来ました。

そんな楽しい事もつかの間ではありますが体験しつつ、
さすがにラストちょっと前に一度だけ足安めを申し出て(控えめな自分)ペダルから
足を解放。ほっと息を整え出発。
なんとかゴールにたどり着きました。

宮崎さんから檸檬の蜂蜜漬けを貰うのが嬉しかったのですが、
今回は、無かったですね・・・(食いしん坊)。

ゴール後・・・に続く