1993年(平成5年)

1月 ビデオ ジョジョの奇妙な冒険
(原画)
自分にとっては珍しい・・・でしょ?何を血迷ったか北久保氏より頼まれてやった作品。オープニングです。シリーズだったので毎巻出てる事に・・・。作打ちをしたのが去年の12月頭。天地で遅れたので実際は1月下旬より開始。結局、4月下旬まで掛っていた。その後、本編の原画を担当の予定だったが時間がなく断わってしまった
2月 ゲーム ドラゴンボール
(アーケード)
アートミックからの依頼で始まった。ストリートファイターっぽい画面の格闘ゲーム。要するにアクションのパターンを描く、それも1キャラ200枚位だったか。とにかくめんどくさい。友人の清水氏と2人でキャラクターを分担。悟空とフリーザ、ベジータと後にパート2として悟飯を描いたのは覚えてるけどあと誰やったかなぁ・・・・あまり覚えていない。コブラチームという会社が制作したもので、アニメーターの大森氏(元・北爪氏率いるアトリエ・ギガ所属)が担当だった。
5月 TV
スペシャル
ルパン三世〜ルパン暗殺指令〜(作監手伝い) ジュニオの江口氏のキャラクターだったと思う。116カットの作画修正・・・(作監というより原画やり直しだね)凄い原画が・・・というより凄いスタジオがあってそこんとこの原画がもう・・・・(口では言えない)スタジオ自体は有名なんだけど・・・新人なのかなぁ・・・。毎日・・・「ふざけんじゃねぇぞォ!」が口癖になってしまった。
6月 ビデオ なつきクライシス
(原画)
マッドハウスの作品。格闘シーンをやった記憶が・・・。あっというまに終ってしまうんだよね。結構手こずった記憶がある。確かこれだったと思うけど初号に連れて行ってもらえるというのでマッドから車にのったら、途中の踏み切りで立ち往生。どこかで人身事故で電車がゆっくりで所によっては踏み切り近くで待機してるから遮断機が上がらない。上映を遅らせてもらったものの東京現像所に着いたら残り10分。ところがその辺が自分の担当だったのでかろうじて観れた。その後またすぐ車に乗って今度は渋滞の中マッドに帰ってきた。・・・・ぐったりである。
7月 ビデオ THE・八犬伝〜新章〜
(作画監督)
#8・なんと作監として参加する事になってしまったと当時は凄く嬉しかった作品。実は、着物(和服)が好きでして(フェチじゃないぞ・・・でもある意味フェチかも)しかも馬もいるということで嬉しさ2倍!なんとか奥田氏のお手伝いとして必死でした。監督のこだわりもあってわりとしっかりしたものにはなったような・・・?
8月 ビデオ THE・八犬伝〜新章〜
(オープニング原画)
7カット!しかも動いてるとこばっか。タイトルバックの舞い散るさくらの花びらは自分である。これ以来花びらにめっぽううるさくなった。花びらは1コマ作画じゃ!
8月 ビデオ ファイナルファンタジー
(原画)
マッドハウスの作品。19カット。女の子がどっかの森みたいなとこでイヤリングを使って目指す方角を知るシーン。なんてことないシーンだがなんか難しかった。この作品でメカ設定を担当している反田氏は元AIC社員で、さらにその前は自分と一緒の『スタジオぽっけ』の一員である。自分と同じ経路でAIC社員になり、くすぶっていたのをこの作品を期にマッドに紹介した。監督のりん氏がいたく気に入ってくれたらしく、今でもりん氏のもとで力を発揮している(現在「メトロポリス」)我ながら鼻が高いのである。

1994年(平成6年)

1月 ビデオ THE・八犬伝〜新章〜
(原画)
#9たいしてカット数はやってない。憧れの宇都宮氏の演出という事で気分的には喜んびつつも緊張して仕事しました。似せなくてはという思いで机から修正した画をコピーしようとこっそり持ち出し、その画をコピー機に絡ませてしまいクシャクシャにしてしまい、数日後、平謝り・・・。軽蔑されるだろうなと思いきや「似せようとしてそこまでやって貰えるとはむしろ嬉しいです。」と少なからず感謝されてマジで嬉しかった。その時のコピーは未だに宝物になってます。キャラが他話数とちょっと違うことで根っからのファンには不評だったのだが、業界には受けは良かった1本です。作監のH氏の感性にはかないません・・・。
3月 劇場 幽遊白書(原画) ぴえろのTVシリーズの映画化作品。7カットしかやってない。それも原画直しの作監込みみたいな仕事でした。みんな描き直しましたよ・・・。レイアウトにキャラが乗ってなくて困ったな・・・。
3月 ビデオ マップス2(原画) 東京ムービーの作品。実はこの作品天地無用の梶島氏が好きらしく少なからず自己作品に影響しているのでは・・・と。ともあれ、空港内で攻撃されて逃げる主人公と女の子。爆発するはガラスは飛び散るは、それはもう・でも今観るとあんまりぱっとしない(笑)。
4月 パイロット レイアース(原画) 東京ムービーのTVシリーズに向けてのパイロット版。10カット。原作があのCLUNPですね・・・(スペル合ってるか?)シリーズに入ってからはやってません。だって・・・これ以上は言わない方がいいか・・・。原作者のファンに怒られそうなので・・・(爆)。
4月
〜7月
版権 赤ずきんチャチャ・白雪姫・天地無用 赤ずきんチャチャはジグソーパズルやスケッチブック、ぬりえの表紙など。よくスーパーや文具店なんかに売っているもの。ぬりえなんかたまに(殆どといってもいいか)酷い・・・(いや、口が過ぎました)あまり似てないものが多いよね。あれってこうゆうことなんですね。つまり作品の関係者ではない人が描いてるのですよ。しかもそれほど上手くないひ・と・・(これまた失礼)新人みたいなひとがアルバイト的にやってるんですね。やってみて分かりました・・・・(自分も似てなかった・・・笑)。白雪姫はハンカチ。天地はCDドラマのジャケット。
5月 TV 天地無用(キャラクターデザイン・総作画監督) 10月放映開始を目指して始まった天地。これで名前を目にした人も多いはず。この時期から開始していたのです。たしか延期になって1月くらいから始まったような・・・。キャラクターデザインも絡んでいるのでこのくらいから始めないとね。後半はメカデザインも殆どやってました。#12と25では話数作監もやりました。とにかく大変だったことしか思い出がない。最高で4社のレイアウトチェックや総作監をやりつつキャラデザインもやり原画もやってましたから自宅が近所にも関わらず帰れないのなんのって(爆)良い経験をさせて貰いました(笑)。これから深くつき合うこととなる。
7月 ゲーム 卒業(原画) オープニング4カットのみ。このときの制作と作画監督とはこのあとゲーム会社「マーカス」で一緒に仕事をする事になる。
8月 ビデオ 天地無用(原画) #8。助っ人で4カット。作監の梶島氏の担当部分が間に合わなくなって、急遽やることに。ラストの大人になった羽鷲のところ。
9月 ビデオ THE・八犬伝〜新章〜
(原画)
#13城が炎上して崩れるとこ。どうせやるなら・・・ということで人がやりたくないであろうところということで頼みました(笑)。本当は最後だから作画監督の奥田氏とキャラ別作監制(メインキャラを奥田氏、その他のキャラを自分)をやってみようと話していた。ところが某Hプロデューサーに頼まれてTV天地無用が始まるのでなんとかやって貰えないかということで、そっちをやることになり、実現には至らず。申し訳ないこともあり、引き受けた・・・。
11月 劇場 ルパン。世〜DEAD OR ALIVE〜
(原画)
久々テレコム作品。21カット。アマゾン川だったっけ・・・。逆流してきてルパンが波に飲み込まれるところ。これが後日TVで放映されたときに観たらなんとまるまるカットされていた・・・(爆)確かにストーリーには直接影響しないからね〜。でもさみしかったです・・・。「ニモ」で一緒だった友永氏とかに会えて嬉しかったのを憶えてます。

1995年(平成7年)

1月〜 版権 天地無用絡みの商品関連(CD/ビデオジャケット・ムック本表紙・シール・カレンダーetc) あまりにも多くて書けやしない。ということでこれからは、版権に関しては記載は控えよう。書いてるときりがなくなるので・・・。とにかく毎月毎月何かしら有りました。1年以上続くことに。まあ、お金にはなるのでちょっと良いアルバイトでした。
5月 ゲーム ツインビー(原画) ゲームの宣伝用のビデオと言ったところだったと思います。46カットやってます。この監督とはこの後、ときどき一緒に仕事するようになりました。少しは気に入って貰えたみたいです。一ヶ月も掛からずに終われました。このころはやる気あったんですね(笑)。
5月 TV 忍空(原画) ぴえろ作品ではあるが頼まれたのは童夢から。というか友人からみんなでやろうということになって数人でお手伝いした感じ。あまり派手なシーンではなかったのですが(どちらかというと地味!)、面白かったですよ。13カットに一ヶ月以上掛けてました(笑)。
9月 ビデオ KEY(原画) Vol.9・13 今だから話すがあまり乗り気ではなかった作品。というのも良く知ってる佐藤監督の作品である・・・楽な訳がない!もちろんやりがいはありました。16カットに二ヶ月位掛かってました。Vol.13の方は1カットのみ。それが30秒もあるカットでした。流石佐藤監督・・・恐るべしです。(笑)
10月 TV 名探偵コナン(原画) #2 放映は#1.2同時だったのですが、プロモーション用に#2から作り始めたらしい。ラストの方で蘭が犯人に向かって拳を連打しキック一撃食らわすシーン担当。この後コナンに再度携わるまでに八ヶ月を要する。しかも1カット。その一ヶ月後#28で21カット、やはり犯人を小五郎が投げ飛ばすアクションシーン担当。更にエンディングの作画にも関わることに。TVの本編に参加するのはこの後5年も掛かることになる。
10月 ゲーム カリオストロの城
(原画)
作品タイトルは有名なあの・・・ルパンである。そのアドベンチャーゲーム版である。制作はマーカス。後にセンチメンタル・グラフティを作った会社です。友人2人と3人で手分けしてやった。セリフの時のアップの画とムービー部分の原画。内容は大したことはないのに面倒くさかった。
11月 劇場 天地無用in love
(キャラクターデザイン・総作画監督)
10月から入ってるはず・・・。本格的に作打ちが始まったのが12月。これまた時間のないところから始まった。制作はゼロGルーム。通いましたね・・・片道約10キロを自転車で。泊まりましたよ・・・スタジオに。劇場なのに家内制手工業のようでした。良く作れたと思いますよホントに・・・。完成後ある意味大きなミスが発覚・・・。まあ、これは言わないでおきましょう。分かる人は分かってましたから(笑)。天地はこれで自分にとっては一区切りといったところでしょうか。このあとあまり大きく絡むことはなくなりました。この後「脱・天地無用」を試みる訳です。

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