ツール・ド・信州2001レポート

スタート前・スタート後ゴール後公式記録特別寄稿
その2(スタート後)

ツール・ド・信州2001、いよいよスタート。
多摩川サイクリングロードの稲城大橋の下をほぼ6時にスタート。
去年はすでにここで先頭集団に居てとにかく付いていった。
結果、途中で潰れてあえなく後半は苦戦を余儀なくされた経緯がある。
今年は、練習不足なのでとにかく楽しめたら良いと思っていたので
他の人の予想に反して中盤も少し後ろに陣取った(笑)。
今年はあまり(スピード)出さないからって言ってるのに
誰も信用しなくて、「そう言っても始まるとダァ〜っと行っちゃうんでしょ。」って。
だから意地でもスピードを抑えた(笑)。
出しちゃいかん・・・出しちゃいかん・・・と唱えるように・・・走りました。
だいたい27〜8キロくらいをキープ。ちなみに去年は34〜5キロでした。
心拍数はこの辺で130位を推移、まずまずだろう。

しかも自分を追い抜いていく参加者も多数・・・。
その中に大友さんも居て「飯食ったの?」って聞いてくるくらい。
(そんなに遅かったのか>自分)
軽快に抜いていった・・・。
今回実はもう一つやりたいことがあった。
自分は平地はどちらかというと苦手。坂になって本領発揮が出来るとにらんだ。
そこで坂になったらその時こそ頑張ろう・・・と。
そして追い抜く楽しさも味わえるのではないかと・・・(嫌みなやつ・笑)
だって去年なんて先に行ったものだから、抜かれる抜かれる(爆)。
そうなるとやっぱり分かっているとはいえ、つまらなくなる。
今年は是非後ろから行って抜く側になってみたい!!と思ったのだ(笑)。
案の定、後に最初の峠前の大友さんには出会うことになる(核爆)。

サイクリングロードから国道20号(甲州街道)を左折。
八王子や高尾を越え、相模湖を左に見ながらさらに進むと最初の峠・大垂水がある。
昨年はここに至る坂道は時速12〜14キロ位で上った。
今年はと言うと16キロ位をキープ峠の頂上で11キロだった。
このとき7:21。(今年はペンと紙も持参、記録しながらの走行・・笑)
心拍数は、このとき162位、思ったより上がってない。
ちなみに心拍数は通常90以下くらいでしょうか・・・。
軽い運動で120前後。150を過ぎるとちょっと息が荒くなる。
さらに170を越えるとゼーハーしてしまう。
個人差はあるが180位が限界。190はちなみに出会ったことはないです。
自分の過去最大は188位でしたね(笑)

この途中で一度、大友さんを含めAICチームのナカさんたちをも抜いたのだが
ちょっとナニをしたくなって(小さい方・笑)道を外れて木陰で用を足してる間に
その人達に抜かれ・・・用を足したらすっきり!!(爆)追い返した。
今回は楽しもうということで知らない人達にも
「ガンバです!!」って声を掛けることにした。
まあ、一般のいかにも走り屋って感じの人達は、すれ違いざま気付くと
お互い挨拶を交わす。バイク乗りも北海道なんかではすれ違いざまに挨拶するでしょ。
サイクリストも同じなのである・・・。これは意外と嬉しいものだ(自分はね)。
今回は坂道で随分声を掛けました(楽しい嬉しい)。

そこを過ぎると相模湖まで下る。
スピード止めのガタガタラインがなければもっと楽しいのに、
それでも慎重に足を休めながらも回して溜まった乳酸を散らしながら下る。
相模湖駅のところで信号待ちしていたら、誰かに声を掛けられた。
初めての参加者でこのまま道なりでいいのか不安がっていた。
貰ったであろう地図にある韮崎まではとにかくまっすぐですと告げて
青になった信号で一緒にスタート。
考えてみると、追い抜いてきたのに信号待ちで追いつかれた・・・。
あの初参加者は、下りは自分より速かったことになる(凄いじゃないか・笑)。
走り出してちょっと行ったら見えなくなりましたが・・・。
心拍数は、このとき125位少しは戻ったが、これ以上戻ることはなかった。

ここから上野原、大月を過ぎて次の峠となる笹子トンネルまで、下ったり上ったり。
この大月の警察署前を通過したとき、一回サイレンがウ〜〜〜〜となって
なにやらスピーカーでゴニョゴニョ言ってるのを耳にした。
何を言っているのか、全く聞き取れなかったのだが
振り向くとなにか言われ兼ねないと思い見向きもせずに走った。
何だったんだろう・・・。何人もゼッケンを付けて走っていくのだから気にもなるか?
自分に向けられていないことを祈りつつ走り続けました(笑)。
トンネルの前までの最大心拍数は、172位
見ていないときに瞬間上がったかも知れないが、これ以上上がったところを
みなかったなあ。意外とまだがんばれたのかも知れない。

なんとか笹子トンネルまで来ると待っているサポート隊の一行。
他のチームもここで結構待機中。
去年は、ここで辛くなって20分ほど休憩をして数人に抜かれたり・・・。
今年は足が軽く、みんなの顔を見たらさらに元気になってしまった(笑)。
心拍数は、このとき130位やっぱり戻らない(笑)
とりあえず空のボトル一本に3Actionを入れて貰ってすぐ出発。
トンネルの中を走行中に記録・・・時間9:30でしたね。
4キロほどのトンネルを抜けてすぐの「道の駅」でトイレ休憩。
スニッカーズをほおばりながらちょっとストレッチ(笑)
息が戻ったところですぐ出発。4〜5分のロスか。
その後は下る下る・・・とにかく下る。それなりの距離なのにあっという間。
すぐに「葡萄狩り出来ます」などの看板が見えてくる。
甲府である。
周りに誰もいないのを確認しつつ「食いてぇ〜〜〜」と絶叫しながら走りました(笑)。
この絶叫はトンネル内でも叫んでました。
「あっぶねぇ〜〜(危ない)」とか「うりゃぁ〜」とか「ひゃっっほうぅ!」とか(爆)
気持ちいいです。
やらなかった方達、是非来年はやってみてください。すっきりします。
考えると大声で叫ぶってことが、日常あまりない昨今、是非お試し頂きたい行為です。

そうこうしているうちに平坦な道になります。これが意外とつまらなくしんどい道です。
平坦な道が苦手なこともあると思うのですが、とにかく車と一緒に走るので、
神経を使います。
ここで韮崎に入る直前で、まさかの後輪パンク!!。
すかさず歩道に上がってチューブの交換。12〜3分で終了。このとき3人くらいに抜かれる。
こればっかりは仕様がない。諦めてまた走り続けました。
心拍数は、ずーっと150〜160位。平地にしては、ちょっと高めです。

ようやく韮崎の交差点に付きました。ここで11:03。
ここで国道20号と別れ右折。すぐさま左折して17号に入る。
そこからまたすぐの所に360度回って上がるループ橋があり
そこからしばし嫌なダラダラ坂が長坂あたりまで続く。
去年はここで、根性すら置き忘れてきた感がある。
長坂駅手前で線路をくぐる。
去年はここから逆方向へ向かい甲斐大泉駅に向かった。
今年は、ここから未知の道(洒落か・笑)
ここで記録・・・11:55
心拍数は、すでに160台をキープ。もう下がらない(笑)

これから小渕沢に向かう。途中、サポートしてくれていた
むっちー運転のなおなおランティスが何回も止まって居てくれて声を掛けてくれた。
ハァハァ言いながら坂を上がってくる自分の姿をデジカメで写していたり
走っている自分に横付け併走して、ポテトチップをバリバリ食べるのを見せつけながら
頑張ってね・・・と一声かけてくれたり・・・。(笑)
「何か欲しい物はない?」と何度も声を掛けてくれるなおなおさんに
それじゃあとばかり「バナナある?」って言ったら「よっしゃぁ、ありまっせ!!」と
やっとサポートらしいことが出来たと大喜びのなおなおさん。
ここで一度、バナナを貰い、食べながら走行。
前もって空のボトルを渡し、
走りながら水を入れて貰ったボトルを受け取るという、
いかにもサポートらしい事をしてもらった(笑)。
17号から右折して11号に入り
更に左折してまた17号に戻る(富士見方向)。
この11号に入ったところで12:22。
そこからは、後少しなのだが、貰った地図があまり詳しくなく
一度戻り掛ける間違いをしたり、ゴール直前で行きすぎていたりと
ちょっとドキドキする事もあったが、なんとかゴール!!

出迎えは記録係と側にあの宮崎さん(笑)やはり今回も来ていたのね。
宮崎さんに蜂蜜付けのレモンを頂き、疲れた身体にこれがまた旨い。
先に来ていたなおなおさん、むっちーに迎えられ、本当にゴールしたことを満喫。

やめられませんは・・・・やっぱり。
走りきったこと、走れること、迎えてくれる嬉しさ、優しさに
触れられる自転車は・・・・。

ゴール後・・・に続く・・・